キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
私自身、内視鏡業務に行き始めて数か月が経ちました。
どの分野も、どの業界もそうだと思いますが、初めて学ぶことって大変!
疲労感が違う!
今回は、意外と奥が深い上部消化管内視鏡前の「咽頭麻酔」についてお話したいと思います。
上部消化管内視鏡検査中の声かけはとても大事です。
コチラもチェック!
そもそも咽頭麻酔はなぜするのか?
胃カメラをする前に行う「咽頭麻酔」。
施設によって、「スプレー麻酔」や「ビスカスうがい麻酔」などによって、咽頭麻酔を行っています。
いずれも、キシロカインをスプレーあるいはシリンジで、口腔の奥に注ぎます。
キシロカインはショックを起こす可能性があります。
徐脈・不整脈・血圧低下・呼吸抑制など患者観察に努めましょう!
では、そもそも胃カメラに用いている咽頭麻酔は、どのような目的のもとに使用しているのでしょうか?
これに尽きます。
ついつい手技も流れ作業のようにやってしまいがちなんですけど、キシロカインの副作用などを念頭に、しっかり患者観察をしていきたい!
咽頭麻酔噴霧部位は?
当院において、内視鏡の分野に初めて臨床工学技士が参入するということで、私のプリセプターは看護師が就くことになりました。
臨床工学技士の視点からだけではなく、看護師の視点から物事を考えることが出来るので、非常に勉強になることが多いです。
要チェック!
そこで今回の咽頭麻酔。
私はまだ「胃カメラ」というものを経験したことがありません。
ここで、先ほど挙げた咽頭麻酔の目的をもう一度確認しておきましょう。
これを達成するためには、充分な麻酔の効果が発揮されなければなりません。
「あの看護師は麻酔が上手い」
「あの看護師だとどうもねぇ…」
お酒の席で、当院で健診を受けたことがある近所の方がこう言ってたのを思い出します。
どうやら、スタッフによって、咽頭麻酔の上手い下手があるようです。
そこで、ベテランと言われている看護師にコツを聞いてみました。
至極当然のことですが、舌に噴霧してしまったり、同じ部位に噴霧してしまったりは絶対に避ける。
また、充分な麻酔効果を発揮するために、数秒から数十秒キシロカインを口腔内に溜める。
気管の中に吸入してしまわないように、噴霧時は息を止めてもらう様に依頼する。
簡単な手技でもポイントでも押さえることが必要ですね!
まとめ
- 咽頭部に噴霧する
- 舌にスプレーしない
- 同じ部位ばかりに噴霧しない
- 噴霧してから口腔内に、数秒から数十秒溜める
- 気管内に入らない様に、噴霧時は息止めしてもらう
内視鏡における臨床工学技士業務範疇
内視鏡業務に、新しく臨床工学技士が参入するにあたって、臨床工学技士が「出来る」・「出来ない」業務を明確にしました。
ひとつはっきりさせたのが、「IV以外はやる!」ということ。
IVは臨床工学技士が元々出来ない業務です。
改めて「IVは出来ない」ことを明確にすることから始めました。
その他に、当院では「造影剤の注入」を臨床工学技士が実施しています。
内視鏡に臨床工学技士が参入している施設の動向や、日本臨床工学技士会の指針などを参考に、「造影剤を臨床工学技士が注入出来る」と設定しました。
医療機器や器具を用いての注入になるので「医療機器の操作」にあたると判断。
もちろん、これらは当院の院長の許可を頂いた上で、業務を実施しています。
最後に
今回は、内視鏡業務の基本である「咽頭麻酔」についてお話をしました。
内視鏡業務において、患者あるいはお客さんへの声掛けはとても重要です。
人によりけりですが、胃カメラも決して楽な検査ではありません。
上手な咽頭麻酔の技術を習得し、少しでも安心安楽な検査になればと考えています。
コチラもチェック!
ぜひ参考にしてください。
ではでは、またいつか逢う日まで…。
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