キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
皆さんは「転倒転落対策チーム」をご存知でしょうか?
当院でも、数年前に立ち上がったばかりの、多職種からなるチームです。
転倒転落対策チームの立ち上げ時から、私自身コアメンバーとして今現在まで活動しており、多職種で働く良さを身をもって体験しています。
今回は転倒転落対策チームでの臨床工学技士の活動内容をご紹介したいと思います。
転倒転落対策チームとは?
皆さんが働いている職場の転倒転落件数は知っていますか?
調べてみると、意外に多くの転倒転落が発生しているんです。
チームが立ち上がるにあたって、他院の転倒転落の件数を見せてもらいました。
私自身、件数の多さに驚きを隠せませんでした。
知らない世界を垣間見た気がします。
そして転倒転落から入院が長引くケースもちらほら。
転倒転落によって、重大な事故につながるケースもあります。
これらの転倒転落を、入院および外来患者を対象に、転倒転落発生件数の抑止すること目的にチームが立ち上がりました。
チームは多職種から構成
転倒転落対策チームの構成メンバーは以下の通りです。
メンバー
- 医師
- 医療安全管理者
- 看護師
- 薬剤師
- 理学量療法士
- 事務
- 臨床工学技士
多職種から構成されているチームです。
これだけ職種が異なってくると視点が全然違うんです!
そして、指摘したポイントこそが問題だったりするんです。
チームの活動は?
転倒転落対策チームとしての活動内容はコチラです。
- 転倒転落関連のインシデントおよびアクシデントレポートの検討
- 患者ごとの転倒転落スコアシートの作成・見直し
- 転倒転落時の初期対応シートの作成・見直し
- 報告環境の多い環境の評価・整備
- 病棟ラウンドによる現地問題点の洗い出し
これらを毎月チームで検討し、それぞれの専門性を活かした提案や議論を重ねています。
チーム内における臨床工学技士の役割
では、臨床工学技士は具体的に何を実施しているのか?
チェック!
- 離床センサーの使用状況・稼働率の報告
- 新規機種の提案や評価、購入、廃棄
- 離床センサーの定期的な勉強会
- 離床センサーの操作マニュアル・使用基準の作成
などなどです。
チームが立ち上がってから、現場の生の声をダイレクトに頂けるようになったので、「新規購入機種の選定」や「現機種の問題点の洗い出し」などが、スムーズに行えることが出来ています。
多職種によるカンファレンスで刺激を!
チームが始動し始めてから、いろいろ感じることもあります。
チーム会が開催される度に、新たな発見があって面白いです。
症例カンファレンスや、各種院内の委員会などへも参加していますが、やはり雰囲気が全然違いますね。
無駄な手続きを踏む必要がないし、根回しも必要ない。
とってもスピーディー!
それぞれの専門性を活かしながらも、多職種が集まっている利点も活かす。
最後に
今回は「多職種が集う転倒転落対策チーム会への参加により何を得られているのか」についてご紹介しました。
正直、最初に転倒転落対策チームを作る話を頂いた時は、「なぜ臨床工学技士が?」って思いました(笑)。
でも、臨床工学技士という職種を考えると、どんなチーム会であろうとドンドン参加した方がイイ!
やり始めてから、どうしようかと考えても遅くはないですよ。
私も今回のチーム会に参加して、初めて転倒転落について学び始めました(笑)。
臨床工学技士のお仕事はこんなお仕事もしています。
コチラもオススメ!
ではでは、またいつか逢う日まで…。
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