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現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ-3

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

前回、医療機器管理の基礎として「輸液ポンプ」について説明しました。

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現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ 現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ-2

 

今回は、またもうひとつ踏み込んだ話にしたいなーと思います。

 

今回のお話は「輸液ポンプを使用している際の注意点」です。

 

話が少しそれますが、あなたの職場で行われている医療機器の研修って、機器の操作方法だけで終わったりするパターンってありませんか?

すいる

あるある!

使用方法なんてある意味、現場にいると勝手に覚えてしまっています。

よく考えてみると、装着してからが長いんだってことを意外と気付かない。

すいる

そう言われてみれば!

これは、輸液ポンプだけでなく人工呼吸器だってそうだし、補助循環装置だってそう。

とにかく医療機器と言われてるモノは患者に使ってナンボ!

これを忘れないで欲しい。

 

シリンジポンプの原理の記事はコチラから↓↓

現役MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ

落差による点滴との併用

 

あなたは見たことがありませんか?

同一ルート上に、「落差による点滴をしながら」輸液ポンプまたはシリンジポンプを使用するというシチュエーション。

これの何がいけないんだ?

ねこ

すいる

実はとても怖い現象が起きるんです…。

キカイガキライ

この図を見れば、何故ダメなのかわかるのではないでしょうか?

 

落差による滴下が終了しても輸液ポンプ側はドンドン送液をしていく。

するとどうなるのか?

落差による点滴側から、エアーがドンドン患者へ送られる危険性が出てきます。

輸液ポンプ側は、何もアラームが鳴らない(鳴る要因がない)のでドンドン送液していきます。

キカイガキライ

同様に、上記も落差による点滴をしながら輸液ポンプまたはシリンジポンプを使用したケースです。

 

患者へ送液される同一のルート上の一部が閉塞してしまったらどうなるのか?

図の様に、全て落差側に薬液が逆流します。

これが発生するとどうなるのか?

患者へは全く点滴されないので、意図した治療が実施されません。

 

輸液ポンプやシリンジポンプを使用する際は、決して落差による点滴との併用はしないでおきましょう。

重要!
どちらのルートもポンプにする

輸液セット時の注意

 

これも怖い現象が起きるかもしれないシチュエーションです。

キカイガキライ

どこの施設でも、右のような状態を見たことがあるのではないでしょうか?

ピンと張りつめた現場の緊張感と同じ様に、輸液セットもピンとしている。

 

これの何がいけないのか?

輸液ポンプに薬剤が落下して漏れた薬液が固着してしまう。

すいる

輸液ポンプが汚れちゃう!

これにより、機器の故障にもつながります。

薬剤による汚染や機器の故障を防ぐ為にも、「輸液セットはたるませて使用」しましょう。

キカイガキライ

次は、コチラです。

現状の輸液ポンプは閉塞アラームを鳴らすセンサーが下部にのみ付いている機種が多いかと思われます。

 

ちょって待って!
自施設の機器について調べてみましょう

 

このような機種を現場で使用していると、ひとつ注意しなければならないことがあります。

クレンメがポンプ本体より上流にセットされているような場合、どの様なことが起こるのでしょうか?

 

  • 閉塞アラームが鳴らない
  • 閉塞圧をボトルへ逃がす事が出来ない

 

なぜに閉塞アラームが鳴らないんだ?

ねこ

すいる

それは、ポンプの上部分を監視する閉塞センサーが付いていないからです。

意図した治療が実施出来ない可能性があるので、「必ずクレンメはポンプ本体の下流にくるようにセット」しましょう!

最後に

 

今回で輸液ポンプの記事は一旦完了となります。

院内で使用する機会の多い機器だからこそ、改めて見つめなおして欲しいと思います。

非常に単純な原理で、操作で患者へ使われているからこそ、インシデント数も多い。

使用頻度が高いからこそ、原点に返ることが重要だと考えます。

輸液ポンプの原理をもう一回振り返ってみる。

現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

ネーザルハイフローの基礎はコチラから。

ネーザルハイフロー療法の基礎を知る-1

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる

キカイガキライでした。バイ!

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