キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
今回は、酸素療法の基礎として低流量システムについてご紹介します。
すいる
低流量システムって何?聞いたことがない。
すいる
どんな種類があるの?
このように感じている方は必見です。
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注意
ここで記載している事項は、あくまでひとつの参考にして頂けると幸いです。
この記事によって起きた事故等におきましては、一切の責任を負いかねます。
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低流量システムとは
すいる
普段から酸素を使っているけれど、低流量システムなんて聞いたことがない!
ねこ先生
ちょっと待って!実は、普段から使っているアレやコレも低流量システムなんだ。
酸素療法における低流量システムについて見ていきましょう。
低流量システムとは
一回換気量を下回る酸素ガスを供給するシステムで、低酸素血症の程度が比較的軽い方に適応となる。
呼吸パターンに左右されるため、正確なFIO2を得ることは難しい。
すいる
もしかして酸素カニューラとか?
ねこ先生
次の項から深掘りしていこう。
低流量システムの種類
では、低流量システムの種類を下に挙げます。
- 酸素カニューラ
- 酸素マスク
- リザーバー付酸素マスク
この3つが、酸素療法として「低流量システム」に分類されています。
すいる
リザーバー付酸素マスクって、低流量システムに入るんですね?!
ねこ先生
文献により、リザーバーシステムに分類されている場合もある。
酸素カニューラ
酸素カニューラの特徴や注意点について見ていきましょう。
特徴
- 鼻から酸素を供給する
- 酸素吸入しながら会話や食事が可能
- 酸素濃度は一回換気量に依存する
酸素流量と参考酸素濃度
1L | 2L | 3L | 4L | 5L | 6L |
24% | 28% | 32% | 36% | 40% | 44% |
注意点
- 常に口呼吸の方には推奨できない
- 長時間使用によりスキントラブルが発生するかも
- 6L/min以上で頭痛・鼻粘膜乾燥するかも
酸素マスク
酸素マスクの特徴や注意点について見ていきましょう。
特徴
- 中濃度の酸素吸入に適している
- 10L/min以上の酸素を流しても、吸入気酸素濃度に大きな変化はない
酸素流量と参考酸素濃度
5L | 6L | 7L | 8L |
40-45% | 45-50% | 50-55% | 55-60% |
注意点
- 酸素流量5L/min未満では、呼気ガスを再呼吸するかも
- 長時間使用によりスキントラブルが発生するかも
- マスクの密閉感による不快感
リザーバー付酸素マスク
リザーバー付酸素マスクの特徴や注意点について見ていきましょう。
特徴
- 高濃度の酸素吸入に適している
- リザーバーバッグから、高濃度の酸素を供給することができる
- 酸素加湿が必要
酸素流量と参考酸素濃度
6L | 7L | 8L | 9L | 10L |
60% | 70% | 80% | 90% | 90%- |
注意点
- 低流量の酸素では、呼気ガスを再呼吸するかも
- 長時間の使用は避ける
- 呼気ガスの再呼吸を防ぐために、6L/分以上の酸素流量が必要
- マスクの密閉感による不快感
最後に
今回は酸素療法の基礎として「低流量システム」についてお話しました。
普段から使用している酸素カニューラやマスクなどについて、改めて復習することが出来たのではないでしょうか。
それぞれの特徴や注意点を知って、現場で使っていきましょう。
すいる
人工呼吸器を見ることだけが、呼吸療法じゃない!
要チェック!
ぜひ参考にしてください。
ではでは、またいつか逢う日まで…。
すいる
キカイガキライでした。バイ!
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