キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
胃カメラ検査の介助に少しずつ慣れつつも、日々勉強中の私です。
そう言われて焦らないために、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の介助のお勉強をしなくてはですね。
今回は、大腸カメラ検査に必要な声かけのポイントについてお話していきます。
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大腸カメラを受ける人により、「声かけ」の内容や話すスピード・タイミングなどを変化させて対応することを強くオススメします。
患者またはお客さんに安心・安全・安楽に大腸カメラが出来るように努めましょう。
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大腸カメラの特徴・適応
それでは下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)について見ていきましょう。
お尻(肛門)から回盲部まで下部消化管内視鏡を挿入し、大腸粘膜を観察する。
一番の特徴として以下のことが挙げられます。
特徴
- 検査前日から当日まで、検査を受けるにあたっての注意事項がある
- 患者の苦痛や負担が大きい
また、下部消化管内視鏡検査における適応と禁忌は以下の通り。
適応
- 患者の希望がある
- 便潜血陽性
- 下血がある
- 腹痛・便通異常などの症状がある場合
などなど。
禁忌
- 検査自体が生命に危険を及ぼす恐れのある状態
- 患者の同意が得られない
- 腹膜刺激症状を有する
- 中毒性巨大結腸症や消化管穿孔
などなど。
では、次に検査時に行う声かけについて見ていきましょう。
下部消化管内視鏡検査における声かけ
それでは、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)に対する声かけについて見ていきたいと思います。
では、さっそくいってみたいと思います。
医師がベッドサイドに来て、大腸カメラをする準備が整いました。
- 直腸ーS状結腸
- S状結腸ー下行結腸ー横行結腸
- 横行結腸ー上行結腸
- 盲腸(回盲部)
- スコープを抜去しながら観察
- 直腸観察
- スコープ抜去
だいたいこの流れで大腸カメラを実施していきます。
直腸ーS状結腸
体に力が入っているとカメラが入りにくくなるので、深呼吸して力を抜くように伝えましょう。
また、空気の注入を行うため、お腹の張りなどを随時伺っていきましょう。
S状結腸ー下行結腸ー横行結腸
大腸の中でも、S状結腸と横行結腸は後腹膜に固定されずにたわむため、用手圧迫が必要になる場合もあります。
- スコープの伸びやたわみを防ぐ
- 挿入方向の腸管の壁を近づける
これらの目的のため、スコープの先端が挿入しにくい場合、医師の指示のもとに用手圧迫を行います。
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その他に、空気を注入しているとお腹の中で溜まり、ガス(おなら)が出やすくなります。
恥ずかしさなどで我慢していると、「迷走神経反射」を引き起こす可能性があるので、注意しながら観察・声かけしていきましょう。
横行結腸ー上行結腸
この部位も、必要に応じて同じく用手圧迫をしていきます。
盲腸(回盲部)
ここまでも、これからも体位を変換しながら観察していきます。
左側臥位⇔仰臥位とカメラの位置や処置により体位が変わっていきます。
スコープを抜去しながら観察
カメラを挿入するよりは、抜去時の方が痛みは少なくなっています。
しかし、空気の注入によりお腹の張りなどを感じる場合がありますので、しっかり声かけをしましょう。
直腸観察
カメラを反転し肛門の観察を行い、痔の確認をしていきます。
この際、違和感を感じる場合があるので、引き続き声掛けをしていきましょう。
スコープ抜去
腸管の中に残った空気を排出するように促します。
お腹の張りが強い場合は、スタッフによるガス抜きを行う場合があります。
最後に、肛門周囲の汚れを拭き取り、バイタルの確認をしていきます。
検査終了後の注意事項
下部消化管内視鏡検査は検査中だけが、全てではありません。
検査後の注意事項を伝えます。
- 食事
- 内服
- 入浴
- その他の注意点
消化の良い食べ物(お粥や素うどんなど)や刺激物は控えるように説明します。
また、お腹に力の入る動作や作業は控えて頂きます。
腹痛や長く続く出血などがあった場合は、すぐに病院へ連絡できるように病院の連絡先も必ず伝えます。
自施設のマニュアルに則って説明してください。
最後に
今回は下部消化管内視鏡検査の「必要な声かけのポイント」についてお話しました。
下部消化管内視鏡検査は、決して楽な検査ではありません。
検査されている方の苦痛や不安を、少しでも取り除けるように適切な声かけをしていきたいですね。
看護師だから、臨床工学技士だから声かけをする・しないのではなく、いちスタッフとしと寄り添えたらと考えます。
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ぜひ参考にしてください。
ではでは、またいつか逢う日まで…。
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