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グラフィックモニターの基本|リークを見つけろ!

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

この記事では、人工呼吸器のグラフィックモニターについてサラッと学んでいきます。

 

今回は、人工呼吸器のモードの基礎である異常波形のひとつ「リーク」についてご紹介します。

すいる
リークをモニターで発見?そんなこと出来るの?
すいる
呼吸器が苦手だー!!!

 

人工呼吸器のモード基礎はコチラ!

これで苦手克服!人工呼吸器のモード基礎まとめ

 

人工呼吸器を使用している際にこんな波形が出たらどう対処すべきか。

 

今回はそんなお話。

注意

ここで記載している事項は、あくまでひとつの参考にして頂けると幸いです。

この記事によって起きた事故等におきましては、一切の責任を負いかねます。

異常波形を発見

 

コチラの波形を見てもらいましょう。

VCVの正常波形は覚えようね

すいる
もう定番ですね…。
ねこ先生
いや、定番というかコレを覚えないと!
すいる
(大人の事情ってやつなんだろうか)

 

要チェック!

グラフィックモニターの基本|呼吸器のモードの正常波形を知る
すいる
(じゃなければ、ただの手ぬ…)
ねこ先生
さあ、先に進もうか。

 

では、次にコチラの波形を見てもらいましょう。

VCVの波形からリークを疑う

こちらの波形はVCVの換気量波形になります。

正常ですか?異常ですか?考えてみましょう。

すいる
ん?んー?auto-PEEPのような波形に見える…。
ねこ先生
おお、気付いたか?
すいる
確か、正常な波形の方は基線に戻っていたような?
ねこ先生
そう、そこがポイントだ!

 

要チェック!

グラフィックモニターの基本|auto-PEEPを見逃すな!

 

チェックポイントはココ

この波形は基線までちゃんと戻らずに、次の吸気が開始されています。

このような波形を確認したら、リークを疑いましょう。

リークの発生源

 

この項ではリークがどこから発生するのかを見ていきましょう。

すいる
先輩に聞いたことがあります!
ねこ先生
ほう、ではどこからリークするのだろう?
すいる
たしか…、呼吸回路!
ねこ先生
いいですね。その他には?
すいる
えーっと…。

 

下記に代表的なリーク箇所を記します。

 

リーク箇所

  • 呼吸回路
  • ウォータートラップ
  • 気管チューブのカフ

などなど。

呼吸回路については、接続不良や破損などによるリークが生じる可能性があります。

これを防ぐためにも、常日頃の人工呼吸器の使用前・使用中点検が大事になりますね。

すいる
どこかでリークはしていないかなー。

ウォータートラップもしかりですね。

しっかりと接続していなければ、そこからリークをする可能性もあります。

 

また、気管チューブのカフ圧低下においてもリーク波形を示すことがあります。

ねこ先生
人工呼吸器によってはリーク補正が出来る機種があるので、臨床工学技士に聞いてみよう。

リーク波形アレコレ

 

先ほどご紹介したコチラの波形。

リーク波形はココを見る

個人的に、換気量波形が一番わかりやすいのでよく注目しています。

実は、上記の換気量波形以外にもリークを確認できる波形があるんです。

でも、これからお伝えするのは若干わかりにくい。

すいる
えー、わかりにくいの?
ねこ先生
不服そうだな。
すいる
ズバッとわかるやつがイイ!
ねこ先生
やれやれだな。
ねこ先生
では、とりあえず波形を見ていこうか。

 

では、この波形を見ていきましょう。

他の波形からも読み取る

どうでしょう?

すいる
ん?んー?
ねこ先生
よく見てみようか。

これは換気量波形の他に、「気道内圧波形」「フロー波形」も表示しています。

ココがチェックポイント

気道内圧波形を見てみると、同じ換気量が入っているにも関わらず「気道内圧」および「プラトー圧」が減少しています。

すいる
うーん…、そう言われれば。
すいる
わかんないよー…。

同じ一回換気量が入っているにも関わらず、気道内圧およびプラトー圧が減少しているのが特徴的です。

ココもチェックポイントやで

また、フロー波形の基線も若干PEEP様になっているのがわかりますか?

すいる
あ!確かに!

 

リーク波形は、換気量波形だけでなく気道内圧波形やフロー波形からも読み取ることができます。

しかし、非常にわかりにくい。

そう言われればそうだなと感じる場面もしばしばあります。

どの波形を見ることが正解とは言えませんが、自分の見やすい波形で「リーク」を発見していきましょう!

すいる
換気量が一番楽かもしれん。

最後に

 

今回はグラフィックモニターの基礎として、「リーク」についてお話しました。

どちらかというと、呼吸器側のトラブルで発見することが多いリーク。

グラフィックモニターだけでなく、しっかりと使用中の回路の状態や気管チューブのカフの状態などを注視していきたいですね。

 

要チェック!

【ササッと復習】人工呼吸器まとめのまとめ

 

ぜひ参考にしてください。

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる
キカイガキライでした。バイ!

 

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