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NPPV導入時の説明|新人スタッフが押さえておきたい7つのポイント

NPPV導入時の説明 新人スタッフ 押さえておきたい7つのポイント

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

非挿管型人工呼吸器にNPPVと呼ばれる非侵襲的陽圧換気療法があります。

すいる
医師から「NPPV導入しておいて」と言われたけど、どうすればいいのかわからない。
すいる
機械をONにしてマスクを着けちゃえばいいんでしょ?

このように感じることはありませんか?

 

機械のスタート/ストップも簡便な機種が多く、院内から在宅まで幅広く使用されることの多い「NPPV」

今回は、現役の臨床工学技士がNPPV導入時に必要な説明のポイントについてお伝えします。

 

ではでは、今回もはりきっていきましょう。

 

要チェック!

NPPVの基礎!メリット・デメリットを理解する

 

注意

ここで記載している事項は、あくまでひとつの参考にして頂けると幸いです。

この記事によって起きた事故等におきましては、一切の責任を負いかねます。

 

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NPPV導入時になぜ声かけが必要なのか

 

この項では、なぜNPPV導入時に声かけが必要なのかを考えていきましょう。

すいる
別にさ、ササッとマスクを着けちゃえばいいんじゃん?
ねこ先生
そのような対応だと、NPPVを継続して使用することが難しい場合もある。

 

以下に、興味深いデータを引用します。

対象は29名で,内訳は観察期間中の継続中止が19名(66%),死亡が5名,CPAP継続中が4名,追跡不能が1名でした.NPPVの継続期間の中央値は,13ケ月(1~53ケ月)と1年程度でした.(中略)継続中止の原因は,呼吸器感染(9名),呼吸不全(4名),CPAPマスクの不快感(3名),CPAPによる窒息感の出現(2名),頻尿(1名)でした.CPAPによる窒息感は,経過の途中からを出現し, 2名のうち1名で喉頭内視鏡検査が行われ,floppy epiglottisを確認しました.

※「多系統萎縮症に対するCPAP療法の継続期間に関する検討より引用

 

すいる
思った以上にNPPVの継続中止の数値が高いんですね。
ねこ先生
今回のデーターから全てに当てはまるとは限らないが、使用する患者さんになぜNPPVを使用するのか、なぜ必要なのかを理解してもらうことも大切だと感じる。

導入時に注意すべきポイント

 

それでは、NPPV導入時に必要な声かけについて一緒に見ていきましょう。

ねこ先生
君がNPPVを導入する場合、どのようにしているかを聞かせて欲しい。
すいる
私の場合は「マスクを先生から着けろと指示が出たので、今からこのマスクを着けていきますね。はい、我慢してくださいよー。」ぐらいかな?

あなたも、このような装着の仕方をしていませんか?

これでは、患者さんにとって「なぜこのマスクを使わなくてはいけないのか」「なぜこんな思いをしなくてはいけないのか」が全然わかりませんね。

 

ねこ先生
私ならこうする。

以下は、私がNPPV導入時に留意しているポイントです。

 

ポイント

  • 自分は何者なのか
  • 今から何をするのか(目的など)
  • どんな機械なのか
  • マスクからの送気を感じてみる
  • 実際に装着してみる
  • 使用してみてどうだったか
  • マスクフィッティングの調整

 

それぞれについて見ていきましょう。

 

注意
今回お話する内容は、私自身の経験や考えが存分に多用されています。
また、NPPVを使用する患者さんは「意識があり、認識が可能」な状態を想定しています。

 

自分は何者なのか

 

まずは、私が何者で、どんなことをしているのかを自己紹介していきましょう。

すいる
え?これはどういう意味なんですか?
ねこ先生
考えてみて欲しい。いきなり知らない人が来て、「いまからこれ着けるから!」って言われても「なんのこっちゃ」ってならないか?
すいる
あ!確かに…。

まずは、自分自身が何者なのかを明確にしましょう。

 

今から何をするのか(目的など)

 

NPPVを使用して、今からどんな流れでどんなことをするのかを簡潔明瞭に説明します。

すいる
マスクを着けるだけなんだから、そんなの必要ないと思うんだけど?
ねこ先生
私たちから見ると、至極当然のことかもしれないが、実際に装着する方からしたら未知のものだ。相手に伝わる説明が必要だ。
すいる
どうやって説明していけばいいんでしょう?
ねこ先生
各メーカーから資料が出ているはず。余裕があるならば、それを用いて説明してもいいな。

 

どんな機械なのか

 

NPPVを使用する目的を説明した後は、どのような医療機器を用いてNPPVを実施していくのか、実機をお見せして説明していきます。

すいる
実際に、しっかりとみてもらうわけですね。
ねこ先生
一番は、医療機器の効果を最大限に得るために、患者さんが理解し納得されることだと感じている。

 

マスクからの送気を感じてみる

 

次に、NPPV本体を実際に動作させ、どのような強さの風が来るのかを体感してもらいます。

すいる
顔に送気するんですか?
ねこ先生
私が実際にしているのは、患者さんの手や頬に送気することだ。どの程度の風が来るのかを体感し、実際にマスクを装着するイメージを持ってもらうことを目的とする。

 

実際に顔に装着してみる

 

マスクからの送気を体感したあとに、マスクをベルトで固定せずに顔に当てて体感してもらいます。

ねこ先生
この時に、先ほど手や頬に送気された程度の風が来ることを、改めて伝えよう。
すいる
高速道路で窓を開けたくらいの強さですよって、患者さんに伝えればいいですか?
ねこ先生
そういう例えをもって、患者さんイメージを持ってもらうのもいいかもしれない。

 

使用してみてどうだったか

 

マスクを装着したあと、1-2分してから送気を止めてみます。

すいる
え?そのまま続けないの?
ねこ先生
思った以上の送気が来てパニックになる方もいる。一度、落ち着いて患者さんの思いを傾聴することも必要だ。
すいる
なるほど!思いを聞いて、NPPVへの不安感を払しょくしてもらえることが大事ですね。

 

マスクフィッティングの調整

 

NPPVへの理解を深めた後に、マスクのベルト固定を調整していきます。

すいる
このマスクフィッティングは重要ですよね!
ねこ先生
しっかりしないと、「漏れてくる空気が気になる」・「音がする」・「目が乾く」などの症状を訴え、NPPVへの拒否感につながるケースもあるんだ。
すいる
でも、どうやってしっかりとしたマスクフィッティングが出来るんだろう?
ねこ先生
それは下の記事を参考にしていこう!

 

コチラもチェック!

現役臨床工学技士が教える!NPPVのマスクフィッティングの基本

NPPVのメリット・デメリット・適応は?

 

NPPV導入時に患者さんへしっかりと説明するには、確実にNPPVについての知識がないといけません。

 

下記に、適応からメリット・デメリットを「少し」だけお見せします。

 

NPPVの復習を少しだけ

 

NPPVの一般的な適応はコチラです。

適応

  • 意識がよく協力的である
  • 循環動態が安定している
  • 気管挿管が必要ではない:気道が確保できている。喀痰の排出ができる
  • 顔面の外傷がない
  • マスクをつけることが可能
  • 消化管が活動している状態である(閉塞などがない)

※NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドラインより引用

 

これらに適している場合に、NPPVの適応であると考えられます。

 

詳しくは下の記事を参考にしよう。

要チェック!

NPPVの基礎!メリット・デメリットを理解する

導入後のフォロー・コミュニケーションはとても大切!

 

個人的には、NPPV導入後のフォローやコミュニケーションは必要不可欠なものと考えています。

すいる
フォロー?コミュニケーション?
ねこ先生
実際に装着してみて、問題点がなかったのかを探っていく。改善すべき点があれば一緒に是正していく作業だ。

装着して終わりではなく、装着したあとのフォローやコミュニケーションが非常に大切だと感じています。

すいる
できるだけ快適にNPPVを施行できるように!

最後に

 

今回は「NPPV導入時に必要な説明のポイント」についてお話しました。

しっかりと、患者さんとの対話を実施しながらNPPVを実施していきたいですね。

お互いのコミュニケーションを育むことで、たとえ在宅でNPPVを使用することになったとしても、スムーズに移行できると考えています。

すいる
機械を見ることだけが、臨床工学技士の仕事じゃない!

 

要チェック!

【ササッと復習】人工呼吸器まとめのまとめ

 

ぜひ参考にしてください。

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる
キカイガキライでした。バイ!

 

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