キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
前回はETCO2の基礎として、メインストリーム方式とサイドストリーム方式について学びました。
要チェック!
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今回はもう少しETCO2について考えていきたいと思います。
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本日も、人工呼吸器のモニタリングで大切なETCO2の基礎についてお話します。
ETCO2の基礎をチェック!
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この記事では、ETCO2の波形・カプノグラムについてお話します。
ETCO2の知識を深めていきましょう。
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カプノグラムの正常波形を覚える
まず最初に、正常波形を覚えていきましょう。
- 呼気の開始
- 肺胞混合気の排出
- 吸気開始
あんまり難しいことは考えずに、1・2は呼気相と考えるとわかりやすいです。
ETCO2はPaCO2とほぼ同じような値になります。
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カプノグラムの異常波形
では、正常な波形を覚えたところでさまざまな波形を見て頂きましょう。
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気道閉塞(喘息・COPDなど)
この波形は、正常波形に比べて最初の立ち上りが「なだらか」ですね。
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気道閉塞には、気管チューブが痰で詰まっている・折れ曲がっているなどの可能性もあります。
この波形を発見した際は、正常に呼気が行えていないと考えましょう。
呼気の再呼吸
この波形は、基線が元に戻っていません。
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要チェック!
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基線に戻らない波形が出現した際は、呼気弁の異常による再呼吸や小児に対して大きすぎる人工鼻を使っているなどが考えられます。
この波形を発見した際は、 患者は呼気の再呼吸をしていると考えてみましょう。
カフ漏れ・リーク
この波形は、数値が正常値より低く平坦な波形(プラトー)がないですね。
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体位変換直後には注意したい波形です。
この波形を見たら、リークによる低換気に気を付けていきましょう。
自発呼吸の出現
プラトーの部分が下に凸な状態でへこんでいます。
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波形が下にへこむということは、呼気中に吸気がでてきたことを意味します。
筋弛緩薬の切れや鎮静剤の深さを図り知ることができます。
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非常に便利な指標になりそうです。
自己心肺再開
コチラの波形は、小さい波形から大きい波形に変化しています。
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結論から言いますと、この波形はROSC(自己心肺再開)を示します。
波形が大きくなっているということは、肺への血流が多く全身の血流が多いと判断できます。
AHAガイドラインでは、このように記載されています。
CPR 中の ETCO2 濃度は主に肺血流に依存していることから、心拍出量を反映している。
※AHAコンセンサスステートメントより引用
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CPR時に使えこなせると、非常に多くの情報を得ることができます。
この他にも、さまざまな波形があります。
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一番は「正常波形」を理解し覚え、何かが違う!と気付くことが大事かと思います。
普段からベッドサイドのカプノグラムをよーく見て、いつもと変化がないか確認しましょう!
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最後に
今回は「カプノグラムの波形を読み取る」についてお話しました。
それぞれの波形の意味について理解していると、モニターからさまざまな情報を得ることができます。
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こんな風に言えたらいいですね!
ETCO2の特性を理解して、現場でガシガシ活用していきましょう!
要チェック!
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ではでは、またいつか逢う日まで…。
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【参考文献】
1)小尾口邦彦 ER・ICU診療を深める①救急・集中治療医の頭の中ver.2
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