キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
前回はETCO2の特徴を、日常よく使うSpO2との違いとともに学びました。
今回は、もう少し深くETCO2の測定方式について考えていきたいと思います。
今回のお話も、人工呼吸器のモニタリングで大切なETCO2の基礎についてお話します。
ETCO2の基礎をチェック!
ETCO2の測定方式とは?
これについて知識を深めていきましょう。
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メインストリーム方式とサイドストリーム方式
ETCO2は測定方式によってふたつに分けられます。
- メインストリーム方式
- サイドストリーム方式
それぞれの測定方式について見ていきましょう。
センサー部位を通る患者さんの呼気を直接測定するので、リアルタイムでETCO2の値を確認できる一方で、センサーが重いなどのデメリットもある。
メインストリーム方式と比較し軽いのがメリットであるが、水分や分泌物などによるチューブの詰まりや折れなどで測定できなくなるときもある。
次の項では、測定方式のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
測定方式によるメリット・デメリット
では、それぞれの測定方式によるメリット・デメリットを見ていきましょう。
▼メインストリーム方式▼
メリット
- 測定がリアルタイム
- 長時間使用時しても安定している
- 水滴混入による測定誤差 が少ない
- 波形のゆがみが少ない
- 頻呼吸や低換気でも測定可能
デメリット
- 直接装着するセンサーが重い
- 死腔が大きい
- 非挿管患者には使用不可
▼サイドストリーム方式▼
メリット
- 軽い
- 死腔が比較的小さい
- 非挿管患者には使用可能
デメリット
- 水滴や気道内分泌物が詰まりやすく長時間使用が難しい
- 反応がメインストリームより遅い
- 波形がゆがみやすい
それぞれのメリット・デメリットを挙げてみました。
このメリットとデメリットのお話をしている中で、「波形」というワードが出てきました。
このカプノメーターの波形があると、非常にいろいろな情報を取得できるんです。
カプノメータの波形の基礎をチェック!
メインストリーム方式とサイドストリーム方式の、メリットとデメリットを把握して使用していきたいですね。
最後に
今回は「ETCO2の測定方式」についてお話しました。
測定方式を知り、それぞれの長所と短所について理解を得たかと思います。
今回ご紹介したメインストリーム方式とサイドストリーム方式は、実際に臨床の現場で用いられることが多いため、違いを知っておくといいかもしれませんね。
カプノメーターに表示される波形を理解していると、なお便利って知ってました?
それはまた別の機会にお話しますね。
要チェック!
ではでは、またいつか逢う日まで…。
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