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現役MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ-2

time 2018/09/17

現役MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ-2

どうも、クソキカイガキライMEブロガーすいる(@me_swill)です。

 

前回、医療機器管理の基礎として「シリンジポンプ」についてお話しました。

 

前回のシリンジポンプの記事はコチラから。

現役MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ

 

今回は、もうひとつ基礎的な内容についてお話したいと思います。

 

原理と銘打ってますけど、今回の記事はシリンジポンプを使用するにあたって、気を付けるべき2つの事項を取り上げています。

 

はっきり言います。

今回の記事、私みたいに機械が嫌いなヤツは眠いよ?

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サイフォニング

 

シリンジポンプを取り扱う際の注意事項として、「サイフォニング」があります。

 

サイフォニングとは

シリンジ装着不良や落差、回路の陰圧が組み合わさって発生する急速注入のこと

 

シリンジポンプの位置と注入部位との落差が大きく、また、シリンジがしっかり装着されていなかった場合、落差で薬液が注入されてしまいます。

 

前回の記事でお話した内容から考えると、非常に怖い現象です…。

すいる
ハイリスクな薬液が「急速注入」されたら…。

 

では、怖い怖いサイフォニングが発生しないようにするには、どうすればいいのでしょう?

 

対策事項について見ていきましょう。

 

サイフォニング対策

 

そう!鋭い方は、もうおわかりですよね?

実は、もう答えはお伝えしてるんです。

 

先ほど、私が記載した下記の事項。

 

シリンジポンプの位置と注入部位との落差が大きく、また、シリンジがしっかり装着されていなかった場合、落差で薬液が注入されてしまいます。

 

では、ひとつずつ。

 

シリンジポンプの位置と注入部位との落差が大きい

サイフォニング

 

落差があるために急速注入が発生するならば、患者との落差をなくしちゃいましょう!

すいる
落差をなくす!

 

シリンジポンプがしっかり装着されていない

サイフォニング

 

仮に急速注入されてしまう環境であっても、シリンジが機械にしっかり装着されていれば、サイフォニング抑止につながります。

すいる
固定だ!

 

当院では、患者への使用環境やシリンジの装着、動作確認などの項目を、チェックリストを用いて安全に使用できるよう努めています。

すいる
定期的に流量と積算量の確認も行いましょう!

 

このサイフォニング対策を行うことで、患者への意図しない急速注入を防ぐことが出来ます。

シリンジポンプの開始前後に、改めて動作確認や使用環境の確認を行っていきましょう!

閉塞特性

 

次に、シリンジポンプの閉塞特性についてお話します。

 

「はぁ?閉塞?」

 

今頃何言ってんだと思われる方もいるかと思いますが、シリンジポンプにおいて閉塞特性は、ぜひとも知ってもらいたい事項です。

 

まず、下記の事項について考えて頂きたい。

  • シリンジポンプはどんな薬剤を使用していますか?
  • シリンジポンプはどれだけの流量で使用していますか?

一緒に考えていきましょう。

 

前回の記事で、参考程度にお見せしたあの図。

シリンジポンプ 薬剤

シリンジポンプで投与すべき注入速度は、「10mL/h」というラインがあることをお伝えしました。

※これはひとつの目安です。参考程度にして頂きますようお願いします。

 

10mL/hを下回る微流量で注入すると、どういった現象が発生するのだろう…。

すいる
微流量で投与すると…

 

閉塞が発生していても、警報がなるまでに時間がかかる。

シリンジポンプ 閉塞特性

この表はテルモ社製のTE-331S/332Sの閉塞特性を示したものです。

閉塞圧設定が高くなるにつれ、閉塞警報までの時間が大きくなります。

また、閉塞解除後のボーラス量も増加していることがわかります。

 

つまり、閉塞が発生している間は、薬剤が注入されていない可能性があるということ。

すいる
え?薬液が注入されていないの??

 

微流量で投与するシリンジポンプの特性を考えると、閉塞って怖いなーと感じます。

 

血管への刺入部でのトラブルも含めて、シリンジポンプ開始前後または動作中の確認は必須だと考えます。

すいる
やることいっぱいで頭グルグルしそう…。

 

輸液ポンプの原理はコチラから。

現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

最後に

 

今回はシリンジポンプの原理と題しまして、使用上の注意事項として「サイフォニング」「閉塞特性」についてお話しました。

どちらも、シリンジポンプの開始前後や動作中の確認を行えば、未然に防ぐことが出来るものばかりです。

シリンジポンプの特性を理解し、臨床現場で安全に使用できるよう努めましょう!

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる
キカイガキライでした。バイ!

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すいる

すいる

臨床工学技士として、入職し早10数年。インプットは増えども、アウトプットは増えない。 20代30代に出来ることをやっとかないと、40歳以降が本当に怖い。 何でも自分のプラス材料になると考え日々奮闘中です。

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