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補助循環装置の基礎|IABPバルーンカテーテル抜去方法を知る

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

休憩室でのひとコマ。

すいる
えーっと、どうやってするんだろう?
ねこ先生
どうしたんだ?何を悩んでいるんだ?
すいる
明日、IABPのバルーンを抜くらしいんですけど、何をどうすればいいのかわからないのです。
ねこ先生
どれどれ…。

休憩室で勉強している最中、仲の良い医師との会話でこのようなやりとりがありました。

 

今回は補助循環装置のひとつであるIABPの「バルーンカテーテルの抜去方法・手順」についてご紹介します。

すいる
機械を止めるの?
すいる
初めての抜去で不安だ…。

こんな方にオススメです。

 

ではでは、今回もはりきっていきましょう!

 

コチラもチェック!

補助循環装置の基礎|大動脈バルーンポンピング(IABP)の基本のキホン

 

注意

ここで記載している事項は、あくまでひとつの参考にして頂けると幸いです。

この記事によって起きた事故等におきましては、一切の責任を負いかねます。

バルーンカテーテル抜去時に必要な機材

 

それでは、体内に挿入されているバルーンカテーテルを抜く準備をしていきましょう。

ねこ先生
バルーンカテーテル抜去時に必要なモノを挙げていこう。
すいる
何と何が必要なんだろう?要チェックだ!

以下に、必要な機材を挙げていきます。

 

必要な機材

  • 三方活栓
  • シリンジ

 

すいる
え?これだけなんですか?
ねこ先生
そう、このふたつを準備するんだ。

シリンジは50mLのシリンジを準備しておきましょう。

 

MEMO
バルーンカテーテルのサイズは、患者さんの身長により決定されます。
事前にバルーンカテーテルのサイズを確認しておきましょう。

 

また当院では、緊急用に上記の「三方活栓」「シリンジ」は、常にIABP本体近くに置いておくようにしています。

ねこ先生
機械が止まってしまった時などの緊急用に、バルーンを手動で拡張・収縮するために置いておくのだ。
すいる
タイミングとか難しそう…。

 

要チェック!

補助循環装置の基礎|バルーンの拡張と収縮のタイミングを知る

抜去方法と手順の流れ

 

それでは、IABPバルーンカテーテル抜去方法を見ていきましょう。

ねこ先生
以下の流れは、IABPバルーンカテーテルの添付文書を参考にしている。
すいる
うちのマニュアルも、この流れに沿って抜去していますよね。ちゃんと復習しないと!

 

バルーンカテーテル抜去方法・手順

STEP.1
バルーンの停止
バルーンカテーテルの拡張・収縮動作を停止する。
STEP.2
カテーテルの接続を取り外す
バルーンカテーテルのメスルアーと、延長チューブのオスルアーとを外す。
STEP.3
三方活栓とシリンジの接続
バルーンカテーテルに三方活栓とシリンジを接続する。
STEP.4
ガスの吸引
空気を抜く
シリンジを引きガスを吸引する。
STEP.5
三方活栓を閉じる
シリンジを引いた状態でバルーン側の三方活栓を閉じる。
STEP.6
シリンジの取り外し
シリンジを三方活栓から外す。
すいる
なるほど!抜く前に、バルーンカテーテルのガスを抜くのがポイントになりそうですね!
ねこ先生
慌てず!確実に!だぞ。

使用後のIABP本体の点検は重要

 

バルーンカテーテルを抜き終わり、IABPからの離脱が完了しました。

ねこ先生
では、この後にすべきことはなんだろう?
すいる
うーんと?ほっとひと息?

IABP使用後は、下記の項目を実施しましょう。

 

使用後すべきことは?

  • 清掃
  • 物品補充
  • 使用後点検

 

とくに、「使用後点検」は確実に行いましょう。

使用後点検を実施することで、医療機器の動作および性能の維持や、故障ならびに破損を含む不具合への早期対応などが可能になります。

また、使用後点検が終わり次第、しっかりと充電をすることも忘れずに。

ねこ先生
確実に実施したいところだ!

 

コチラもチェック!

現役MEが教える!除細動器を使用する前に知っておくべき大切なこと

最後に

 

今回は補助循環装置のひとつであるIABPの「バルーンカテーテル抜去方法」についてお話しました。

ひとつひとつの手順の意味をよく理解し、確実に実施していきたい内容です。

また、普段からスタッフとコミュニケーションを密に取り、どんな作業でも息をあわせて行っていきたいですね。

 

要チェック!

補助循環装置「IABP」の基礎まとめ!適応から抜去方法までサラッと学ぶ

 

ぜひ参考にしてください。

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる
キカイガキライでした。バイ!

 

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