キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。
臨床工学技士は、医療機器のスペシャリストとして病院や企業などをフィールドに、多岐に渡り活躍の場を広げています。
でも、時として「臨床工学技士の視点」に終始し、視野が狭くなっていませんか?
もしかすると、あなたの想いと現場のスタッフとの想いがズレているかもしれませんよ。
今回は、現場が求める臨床工学技士像・在り方についてご紹介します。
臨床工学技士とは
臨床工学技士ついて、以下のように説明されています。
臨床工学技士はメディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。 今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。
※日本臨床工学技士会HPより引用
医療機器のスペシャリストとして、チーム医療に貢献する活動を求められています。
コチラもチェック!
医療機器のスペシャリストとして、臨床工学技士の視点からより良い医療を提供できるよう、日々努めています。
医療機器のスペシャリストであるがために、「医療機器の先に誰がいるのか」という一番大事なことを忘れてしまっていませんか?
医療機器の先には誰がいるのか?
この言葉の意味を忘れてはいけない。
当たり前だけど、簡単に見失いがち。— すいる🐗院生臨床工学技士(仮) (@me_swill) 2019年1月27日
果たして、周りのスタッフはどう感じているのでしょうか?
現場からどう思われてる?現役の看護師に聞いてみた
臨床工学技士が、実際現場からどのように感じているのか聞いてみました。
施設により、様々な要因があるため一概には言いきれない面があることをご了承ください。
臨床工学技士は現場からどう思われているのだろうか?
ペンギンさんは、私の知り合いで経験年数〇十年のバリバリの看護師さんです。
考え方など非常に惹き込まれる働き方をされ、私が尊敬する方です。
そんな看護師さんに、「現場が求める臨床工学技士像・在り方」について聞いてみました。
他職種から見た臨床工学技士
言葉を選びながら、大きく分けて2つのポイントを語ってくれました。
ひとつずつ見ていきましょう。
医療機器の先に誰がいるのか?
先ほど提示したtweetにある「医療機器の先には誰がいるのか?」という質問。
医療機器の先には誰がいるのか?
この言葉の意味を忘れてはいけない。
当たり前だけど、簡単に見失いがち。— すいる🐗院生臨床工学技士(仮) (@me_swill) 2019年1月27日
私の養成校時代から、口酸っぱく言われていた言葉があります。
機械だけを見るな!
「基本中の基本」
「いろはのい」
至って当たり前のことのように考えていました。
しかし
医療機器の先に誰がいるのか?
理解しているつもりでした。
ペンギンさんからそのような発言があるということは、他の職種の方からは医療機器を中心に見ていると捉えられているということ。
しかし、他職種から見ると全然そうではなかった。実は、医療機器の先を見ている「つもり」で終わっているのかも。
医療機器のスペシャリストとしてチーム医療に貢献する。
これが、自己満に終始してしまっていたのかと思うと、非常に衝撃でした…。
医療機器の持つ目的とは?
最初から相当な衝撃を受けましたが、話を進めましょう。
【しがち?】
他職種に、臨床工学技士の目線からアドバイスや意見を伝える。
でも、これってよく考えたらチーム医療でも何でもないよね?
理想を言うなら、それぞれの視線や考えを持って「相談」し合う。意見は一方向で、相談は双方向。
うーん、普段やりがちかも🤔— すいる🐗院生臨床工学技士(仮) (@me_swill) 2019年1月27日
日常の業務で、ついやりがちなこの状況。
臨床工学技士の視点から治療に対し提案するも、つい一方的に意見を押し付けてしまう。
ここで「在宅酸素療法(HOT)」を取り上げてみましょう。
当院では、HOTを導入するにあたり臨床工学技士が操作方法や日々のお手入れなどを説明することになります。
コチラもチェック!
導入に際し、もちろん火気厳禁であることなどの注意事項について触れていきます。
ではここで、医療機器の持つ本来の目的について考えてみましょう。
酸素濃縮器は何のために存在しているのでしょうか?
HOTによる低酸素血症の改善も、もちろん目的のひとつとしてあります。
でもそれ以上に、在宅酸素療法はQOLの改善や運動能の改善など、呼吸困難感や息切れなどを改善した生活を過ごせる可能性を持つ療法なのです。
導入時に、アレもダメ・コレもダメと言わず、医療機器を使用される方の生活スタイルや環境などを加味し、いかに医療機器を使用される方の要望に沿い、お互いに相談しながら意見を交換し目的を達成できるか。
医療従事者として基本に立ち返り考えていくべきですね。
最後に
今回は「現場が求める臨床工学技士像・在り方」についてお話しました。
わかっているつもりでも、実は他の職種の方々から見るとまだまだで改善の余地があることがわかりました。
臨床工学技士として、医療機器のスペシャリストとして、チーム医療に貢献するためにもっと視点を変えていく必要があると感じました。
臨床工学技士や看護師、理学療法士など職種による違いは確かにあります。
その中で、それぞれの専門性を持って取り組むのは絶対に必要なことです。
ただ、職種が違うからと言って、一方的な視点を押し付けるのは避けたいですね。
要チェック!
ぜひ参考にしてください。
ではでは、またいつか逢う日まで…。
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