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現役臨床工学技士が教える!NPPVのマスクフィッティングの基本

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

NPPVを使用するにあたって1番大事なのは、NPPVを使用することでどれだけ患者のアドヒアランスの向上を得られるかです。

アドヒアランスとは

病気に対する治療方法について、患者が十分に理解し、服用方法や薬の種類に十分に納得した上で実施、継続することを指す

※看護rooより引用。

どの治療にも言えますが、患者も十分に納得しなければ、最大限の治療効果は得られにくいです。

 

それはNPPVを使用する場合も同じ。

なぜ、こんなに風が来るマスクを、一日中しなくちゃいけないのか?

すいる

息が出来ない!

こう思われると、治療効果がなかなか期待できるものに到達しない…。

臨床工学技士として、マスク使用中にできるだけ快適に過ごして頂くかが、ひとつのキーポイントになるかと思います。

それだけ、マスクフィッティングの重要性は治療を継続する上で非常に高いもの。

 

今回は、重要なNPPVのマスクフィッティングの基礎についてお話します。

 

NPPVの基礎についてはコチラから。

NPPVの基礎!メリット・デメリットを理解する

NPPV導入時

 

それでは、基本的なマスクフィッティングについて説明していきます。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

 

基本的には、在宅でも使用出来る様になっており、そんなに難しくはないマスクフィッティング。

患者が在宅に行かれるようになった頃には、ある程度の締め方や強さを習得しているかと思います。

 

NPPV導入当初は、この加減がわからない!顔の形により、サイズや種類も考慮しなくてはいけない…。

すいる

見るところがいっぱいだ。

では、そんな時にどのように対応していけばよいのでしょうか?

声かけ

 

「急性期で意識も朦朧としている患者に声かけなんて出来ない!」なんて言われる方もいらっしゃるかと思います。

すいる

私もそうでしたよ、早く開始したいからカパッと装着する!

でも、一人の研修医が丁寧に説明して導入すると、すごく受け入れがよかった。

ちゃんとした声かけ一つでここまで変わるとは…。それを経験した20代前半。

 

内視鏡でも声かけはすんごく重要!

それを体験した記事はコチラから。

胃カメラに必要な「声かけ」のポイント6つ

 

どんな治療法なのか、NPPVをすることのメリットデメリットなどを、要点をつまんで説明します。

ちゃんとした説明も大事だと学びました。

顔を見る

 

次に患者の顔を見ます。

 

チェック

  • 顔の大きさは
  • 鼻の高さは
  • あごの大きさは
  • 入れ歯は

 

などなど。

また、当院ではマスクの種類を以下のように選定しています。

 

  • 急性期:フルフェイス・トータルフルフェイス
  • 慢性期:ネーザルマスク・フルフェイス

 

おおよそのサイズの目安が付いたら、マスクを患者の正面から当てていきます。

 

リークを出来るだけ少なくする為に、最も患者に合う最小のサイズでフィッティングをします。この時、患者と意思疎通が図れるなら、患者が継続出来そうなマスクにするのもいいかと思います。

すいる

マスクはある意味死腔になるので、最小のサイズをしていきましょう!

 

チェック

  • 大きすぎる:リークが大きくなり不快感↑
  • 小さすぎる:きつく締めすぎて褥瘡になる可能性も。

 

ある程度のサイズが決まればフィッティングを始めていきます。

注意
ここで紹介したのはある一例です。施設の考えや患者の状態を注視し適切にマスクを使用していきましょう。

装着する

 

では本題のフィッティングです。

先ほど声かけが重要と言いました。

もう一度、実物のマスクを見せたり顔に当てたりし、患者にマスク装着の協力を促します。

この際、実際に顔を覆ってみてもいいのかもしれません。

すいる

どんなものなのか知ってもらいましょう!

NPPVを実際に動かし、時間の猶予があるならばマスクからの送気を、まず手で実感してもらいます。

どれだけの風が来るのかわかってもらいます。

次にマスクを顔に装着していきます。

すいる

最初に装着する時は、絶対にストラップで固定しないようにしましょう!

手で実感し、顔でも実感してもらう。

これが今後の継続にとって必要だと考えています。

 

風にある程度慣れてもらったら呼吸の仕方を説明し、機械が送る風に合わせてゆっくり呼吸するように伝えます。

すいる

なかなか呼吸が落ち着くことがないので、励ましながらやりましょう!

やっぱり声かけが一番重要です。

 

内視鏡の分野でも声かけは非常に大切です。

胃カメラに必要な「声かけ」のポイント6つ

マスクフィッティング

 

では実際にマスクフィッティングをしていきます。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

マスクと顔が平行になるよう、そっと顔に当てていきます。

 

次にストラップを締めていきます。

患者の真正面を見ながら、ストラップを締めていきます。

 

ポイント
真正面でないと、どうしてもマスクが傾きフィッティングが上手くいきません。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

ある程度締めてた後は、横からマスクが顔と平行になっているのが崩れないように確認します。

 

顎の方のマスクが強く締められていると、目の方にリークした風が行きやすく目の乾燥や炎症にも繋がります。

目のあたりに風が来ていないか、患者への問いかけや手で確認してみましょう。

マスクによっては、マスクの高さを可変できる種類もありますので、状態を見ながら調整します。

すいる

意外と目が乾くと言って、マスクを終了する方もいます。

顔とマスクが平行に出来なければ、顎方向からリークした風が出るように調整してみましょう。

すいる

患者が拒否感を出さないように工夫を!

圧迫感・リーク量を確認

 

実際に装着した後は患者に聞いてみます。

「マスクが強く当たる場所はないか?」「痛くないか?」などを聞いていきます。

 

また、実際にNPPVを作動させ、リーク量がどれだけあるのかを確認。

数値で言うと「10-20/30/min」を目安にします。

リークありきの治療法なので、ある程度のリークは機械の方が、勝手に補正してくれます。

すいる

これを看護師さんに説明することを忘れずに!

リークをしてはいけないという「強迫観念」があるので、看護師さんにも十分な説明をしていきましょう!

注意
許容リーク量は機種により、病態により異なります。適正なリーク量であるかを確認していきましょう。

ストラップの締め方

 

マスクのストラップの締め方でよくあるのが、患者の後頭部方向に締めていくこと。

すいる

これだと、どうしても強く締めすぎてしまいがちになります。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

おすすめするのが、後頭部方向ではなく、「横」に引っ張る。

もう一回言います。

 

 

横に引っ張ることで、締めすぎ防止や調整がしやすくなります。

患者にも聞きながら、ある程度の調整が出来たらどこまで締めたか、ストラップの位置を覚えておきしょう。

位置を覚えておきながら、ストラップを留めていきます。

すいる

ストラップを留める際も、意外と締めすぎてしまいがちになるので、気を付けて!

ストラップを締めたら、患者の真正面から見てマスクがずれていないか、横から見て顔とマスクが平行になっているかを確認します。

 

NPPVの基礎についてはコチラから。

NPPVの基礎!メリット・デメリットを理解する

褥瘡か見定めが必要

 

マスク装着後は、接触部に褥瘡が出来ていないか確認をしましょう。

よくあるのが、マスクをきつく締めすぎて褥瘡が出来てしまうパターン。

 

これだけは何とかして回避したい所です。

初期の頃は非常に見分けがしにくいので「マスクを外して30分以上経過しても皮膚が赤くなっていたら」圧迫による褥瘡の可能性があります。

褥瘡の可能性が見られたら、ストラップの調整や皮膚保護材の使用を検討するのもひとつの手かと。

すいる

褥瘡管理も臨床工学技士の仕事ですよ!STOP褥瘡!

 

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最後に

 

今回は「NPPVのマスクフィッティング」についてお話しました。

NPPVのマスクフィッティングは治療に関わる重要なファクターです。

声かけから導入までの流れが非常に大切です。臨床工学技士として、NPPVの継続に貢献していきましょう!

 

人工呼吸のモードについて復習してみませんか?

人工呼吸器のモードの基礎!VCV(従量式換気)のメリット・デメリットを考える 人工呼吸器のモードの基礎!PCV(従圧式換気)のメリット・デメリットを考える

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる

キカイガキライでした。バイ!

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