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ネーザルハイフロー療法の基礎を知る-1

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

みなさん、ネーザルハイフローってご存知ですか?

 

ネーザルハイフローやハイフロセラピーなど、いろいろな呼ばれ方をしています。

論文や参考書によってさまざまな呼び方がされてますが、正式な呼び方は今現在ありません。

すいる
現場では呼び方がバラバラなんです(汗)。

今回は、そのネーザルハイフローの基礎について考えていきたいと思います。

すいる
今回の記事は続き物ですよー。
MEMO
当ブログではネーザルハイフローという呼称で統一します。

 

ネーザルハイフローはどんな患者に使うのか?特性上でのメリットは?を読むならコチラ。

ネーザルハイフロー療法の基礎を知る-2

酸素療法のひとつ

 

今回のネーザルハイフローは、酸素療法のひとつなんです。

酸素療法は「低流量システム」「高流量システム」とに分けられます。

 

低流量システムとは

吸入酸素濃度度はいくら高くしようと思っても60%前後が限界。

患者の一回換気量が大きくなるほど吸入気の酸素濃度は低くなる傾向にある。

例:鼻カニューラ・酸素マスク

MEMO

その他に深呼吸などの呼吸パターンによって大きく変化します。

このような場合は、安定した酸素濃度を供給することはできません。

 

高流量システムとは

30L/min以上の高流量で酸素を投与することが出来るシステム。

患者の一回換気量や呼吸パターンに左右されず、設定した吸入酸素機度を供給することが出来る。

正確な酸素濃度管理が必要な慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)や慢性呼吸不全患者などに適している。

代表例:ベンチュリーマスク・ネブライザー付ベンチュリー装置

 

すいる
この二つのシステムの違いをMEは必ず知っておきましょう!

ネーザルハイフローは、この中の「高流量システム」に相当します。

実際、成人で30L/minから60L/min程度の酸素を、経鼻で投与していきます。

リザーバーマスクじゃだめなの?

 

よく、高濃度の酸素を投与したい時に、低流量システムである「リザーバーマスク」が使われています。

リザーバーマスクは、60%以上の酸素濃度が必要なときに選択されており、バッグに貯めた酸素を一方向弁で吸入するため、高濃度の酸素を吸入することが可能です。

 

しかし

 

バッグが十分に膨らんでなければ、高濃度の酸素を吸入することが出来ません。

また、マスクと顔の隙間があったり、マスクと一方向弁との隙間から外気が流入したりするため、 十分な高濃度の吸入酸素濃度を得ることが出来ない可能性があります。

すいる
リザーバーマスクも万能じゃないんだな…。

ネーザルハイフローとは?

 

それでは、ネーザルハイフローとは何なのか?

 

ネーザルハイフローとは

  • 鼻カニューラから、専用の酸素流量計・酸素ブレンダー・加温加湿器を使用
  • 通常の酸素療法と違い、十分に加温加湿された酸素を投与することが可能
  • 吸入酸素濃度は21~100%の間で設定可能で、吸入酸素濃度が設定通り供給することが出来る

 

すいる
ほー、安定して高流量の酸素設定通り投与出来るシステムなのか!

なぜ、設定通りの酸素濃度を供給出来るのか?

 

そもそも低流量システムの弱点として、酸素を吸いながら周りの空気も吸い込んでしまう為に、酸素が希釈されてしまう点が挙げられます。

 

ネーザルハイフローでは、「患者の一回換気量を上回る酸素を投与する」為に、設定通りの酸素濃度を供給出来るのです。

 

周囲の空気で希釈されないためには、一回の吸気流量を上回るガスが供給される必要がある。例えば呼吸数20回、一回換気量500ml で吸気呼気比1:2の状態であれば、1秒間で500 ml 吸気されることになり、それを上回るためには30L/minの流量が必要である。

すいる
じゃあ、高流量システムにすればいいのでは?

「高流量システムにしてしまえば?」と思ってしまいますが、他のデバイスでは吸入気の酸素濃度が100%までは上げられないんです。

ネーザルハイフローのみが投与可能となります。

すいる
酸素療法も患者の状態を診ていくことが必須なんですね!

 

注意
患者の病態や呼吸状態などにより、正確に100%の酸素濃度を付与および担保できるとは限りません。

最後に

 

今回は「ネーザルハイフローの基本」についてについてお話ししました。

基本と言っても、どちらかと言えば「酸素療法のいろは」

よく聞くのが、臨床工学技士は鼻カニューレや鼻マスクなんか普段触らないや、よく知らないなどを耳にします。

すいる
ハナカニューレ?

臨床工学技士こそ、酸素療法に精通すべきと考えています。

当院では、酸素療法が正しく使用されているのかを確認する目的で、院内ラウンドを実施しています。

デバイスによって、病態によって適切なモノが使用されているのか、臨床工学技士が知っているからこそ、次に繋がることが多々あります。

今回のお話は続き物。

次回は、ネーザルハイフローについてもう少し掘り下げたいと思います。

ネーザルハイフロー療法の基礎を知る-2

 

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ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる
キカイガキライでした。バイ!

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