キカイガキライ

【意外と知らない!】現職MEが教える輸液ポンプの原理まとめ-3

time 2018/04/01

【意外と知らない!】現職MEが教える輸液ポンプの原理まとめ-3

どうも、クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)です。

 

前回、医療機器管理の基礎として「輸液ポンプ」について説明しました。

▼こちらもオススメ!

>>【意外と知らない?!】現職MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

>>【意外と知らない?!】現職MEが教える輸液ポンプの原理まとめ-2

 

今回は、またもうひとつ踏み込んだ話にしたいなーと思います。

 

今回は「輸液ポンプを使用している際の注意点」です。

意外と院内の研修って、機器の操作方法だけで終わりってパターンがよくあります。

swill
もう、なんやねん!って感じ。

 

そんなん、現場に居ると瞬間に終わること。装着してからが長いんだってことを、意外とみんな気づかない。

これは、輸液ポンプだけでなく人工呼吸器だってそうだし、補助循環装置だってそう。

とにかく医療機器って言われてるモノは患者に使ってナンボ!

これを忘れないで欲しい。

 

シリンジポンプの記事はコチラから↓↓

>>【知ってるつもり?】現職MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ

>>【知ってるつもり?】現職MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ-2

sponsored link

落差による点滴との併用

 

同一ルート上に落差による点滴をしながら輸液ポンプまたはシリンジポンプを使用する、よーく現場で見かけるこのシチュエーション。

これの何がいけないんだって、現場で看護師に注意したらクソほどキレられた楽しい思い出があります(笑)。

キカイガキライ

この図を見れば、何故ダメなのかわかりますよね?

落差による滴下が終了しても、輸液ポンプ側はドンドン送液をしていく。

するとどうなるのか?

落差による点滴側から、エアーがドンドン患者へ送られる危険性が出てきます。

輸液ポンプ側は、何もアラームが鳴らない(鳴る要因がない)のでドンドン送液していきます。

キカイガキライ

同様に、上記も落差による点滴をしながら輸液ポンプまたはシリンジポンプを使用したケースです。

患者へ送液される同一のルート上の一部が閉塞してしまったらどうなるのか?

図の様に、全て落差側に薬液が逆流します。

これが発生するとどうなるのか?

患者へは全く点滴されないので、意図した治療が実施されません。

輸液ポンプやシリンジポンプを使用する際は、決して落差による点滴との併用はやめましょう。

どちらのルートもポンプによる送液にすること!

輸液セット時の注意

 

これも、現場でアドバイスしたらクソほどキレられた(笑)。

キカイガキライ

どこの施設でも、こんな状態を見たことがあるのではないでしょうか?

ピンと張りつめた現場の緊張感と同じ様に、輸液セットもピンとしている。

これの何がいけないのか?

輸液ポンプに薬剤が落下して漏れた薬液が固着してしまう。

これにより、機器の故障にもつながります。

薬剤による汚染や機器の故障を防ぐ為にも、輸液セットはたるませて使用してください。

キカイガキライ

閉塞アラームを鳴らすセンサーが下部にのみ付いている機種が最近多いです。

このような機種を現場で使用していると、ひとつ注意しなければなりません。

クレンメがポンプ本体より上流にセットされているような場合、どの様なことが起こるのでしょうか?

閉塞アラームが鳴らない。

閉塞圧をボトルへ逃がす事が出来ない。

クレンメの開け忘れにより、上記の事項が発生してしまいます。

何故に閉塞アラームが鳴らないのか?

ポンプ上部を監視する閉塞センサーが付いていないからです。

(自分の施設はどの様な輸液ポンプを使用しているか要チェック)

これにより、意図した治療が実施出来ない可能性があるので、必ずクレンメはポンプ本体の下流にくるようにセットしましょう!

最後に

 

今回で輸液ポンプの記事は一旦完了となります。

院内で使用する機会の多い機器だからこそ、改めて見つめなおして欲しいと思います。非常に単純な原理で、操作で患者へ使われているからこそ、インシデント数も多い。

使用頻度が高いからこそ、原点に返ることが重要だと考えます。

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

swill
キカイガキライでした。バイ!

sponsored link

down

コメントする




呼吸療法

在宅医療機器

循環器関連

透析療法




自己紹介

swill

swill

臨床工学技士として、入職し早10数年。インプットは増えども、アウトプットは増えない。 20代30代に出来ることをやっとかないと、40歳以降が本当に怖い。 何でも自分のプラス材料になると考え日々奮闘中です。

効率的な情報収集はコチラ

follow us in feedly



sponsored link