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現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ-2

キカイガキライ管理人のすいる(@me_swill)です。

 

前回、医療機器管理の基礎として「輸液ポンプ」について説明しました。

 

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現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

 

今回は、またもうひとつ踏み込んだ話にしたいなーと思います。

今回は「輸液ポンプとシリンジポンプの違いについて」です。

 

今回の記事はシリンジポンプの話が所々に出てきます。シリンジポンプの話は、また別の項で詳しく説明していきます。

現役MEが教えるシリンジポンプの原理まとめ

 

はっきり言います。

すいる

今回の記事、私みたいに機械が嫌いなヤツは眠いよ?

流量精度

 

輸液ポンプとシリンジポンプの決定的に違う点は「流量精度」

 

シリンジポンプの方が決定的に精度がいい。

 

違い

  • 輸液ポンプは薬液(回路)をしごく
  • シリンジポンプは薬液(シリンジ)を押し出す

 

この違いにより流量精度が大きく違います。

どちらもそうなんですけど、輸液ポンプは回路の劣化(しごき)により、流量精度が大きく変動します。

なので、当院では各勤毎に輸液ポンプのフィンガー部に当たる回路の位置をズラしています。

すいる

各勤ごとにズラして対応しています。

流量安定性

 

臨床の現場でよく見かける場面があります。

例えば、昇圧剤を輸液ポンプで流量3mL/hで使用するというシチュエーション。

 

別にいいんです。これがインシデントなのかと言われれば、そうではない。

ただ輸液ポンプとシリンジポンプの「流量安定性」を考えると、使い方を考え直すかもしれません。

 

低流量では

 

  • 輸液ポンプの流量が大きく変動する。
  • シリンジポンプでは比較的安定した流量を保っている。

 

この違いは大きいです。

定流量による循環動態管理をしている場合、このポンプの流量安定性を考慮しないと患者に悪影響が出る可能性も。

そう考えると、インシデントとかではないかも知れませんが、薬剤によるポンプの使い方について考えた方がいいです。

 

注意
これはひとつの目安です。参考程度にして頂きますようお願いします。

流量誤差

 

案外知られていない?項目ではないでしょうか?

それぞれの図の左側が大きく開いていていますね。

形がトランペットに似ていることから「トランペット曲線」と呼ばれています。

ここで注目すべきは下記の項目。

 

ポイント

  • 輸液ポンプは流量誤差が大きい。
  • シリンジポンプは流量誤差は少ない。

 

先ほどの「流量安定性」の項を合わせて見てると、いかに輸液ポンプの精度がないかわかるかと思います。

定流量であればあるほどこの誤差は大きくなります。

 

体内に注入する薬剤が、機器による誤差でこれだけ違うことがわかると考えものですよね?

それぞれの機器による薬剤

 

ここまで来たら、輸液ポンプとシリンジポンプの違いが見えてきたと思います。

すいる

見えてきたよね?

今まで、流量誤差・安定性・誤差を見てきましたが、それぞれの機器に使用する薬剤は何がいいんだってなりません?

ただ、「投与速度が少ないもの」は高度な管理が必要な薬剤のものが中心となっています。

輸液ポンプとシリンジポンプの違いを理解した方は、是非自分の職場の薬剤をどの機器で投与している確認してみてください。

一歩踏み出した医療機器管理が出来るかと思います。

 

注意
これはひとつの目安です。参考程度にして頂きますようお願いします。

おまけ

 

看護師さんに聞かれることが多い、輸液ポンプの「点滴スタンドへの取り付け」

輸液ポンプのように重い医療機器は、「高い位置に取り付けると重心が高くなる!」ので、転倒しやすくなります。

 

また、スタンドの脚と同じ方向の方が転倒しにくくなります。

 

ポイント

  • 輸液ポンプはなるべく低い位置でスタンドの脚と同じ方向で取り付ける

 

ちょっとしたオマケでした。

最後に

 

今回は「輸液ポンプとシリンジポンプの違い」についてお話しました。

結局、学生時代に培った知識が現場で活きるんですよ。

是非とも教壇に立っている教師の言うことは、右から左ではなく真正面から受け取ってください。

今日の話は明日から臨床現場で役に立つかなと思います。

 

今回のお話は続き物。

前回のお話はコチラから。

現役MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

 

ではでは、またいつか逢う日まで…。

すいる

キカイガキライでした。バイ!

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