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中堅MEの戯れ言

【意外と知らない?!】現職MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

time 2018/03/23

【意外と知らない?!】現職MEが教える輸液ポンプの原理まとめ

どうも、クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)です。

 

当院では新卒の臨床工学技士に医療機器の基本として、「輸液ポンプ」を触れさせます。

院内の中でも使用台数の多さで断トツであるという点や、医療機器管理を学ぶにあたって原理を理解するという意味では打ってつけである点が所以だと考えています。

今回のお題は、輸液ポンプについて3部構成でお伝えしたいと思います。

 

はっきり言います。今回の記事、私みたいに機械が嫌いなヤツは眠いよ?

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分類

 

ポンプとは、単位時間あたりの設定流量を正確に送液する装置で、送液方式により分類されている。

 

よく、参考書に記載されている文面です。この中でも輸液ポンプは下記の2つに分類されます。

 

  • 滴数制御方式
  • ペリスタルティック方式

 

ペリススタルティック方式はローラー式やフィンガー式で用いられる方式です。

 

教科書によっては、ペリスタルティック方式というのを「流量制御方式」とも呼んでいます。

ペリスタルティック方式のデメリットとして、専用の回路を用いることが必須となってくるので、コストがかかること。

これ、意外と現場に出ると感じることなんですけど、メーカによって回路を変える必要もあり、非常にメンドー。

コレによって、回路を間違えるインシデントもあるくらい。

流量制御方式の専用回路については、面白い発表もあります。

施設によっては、流量制御方式であるにも関わらず、一つの回路で色々なメーカの輸液ポンプに使用しているとか。精度自身は大きく変わらないし、コストも抑制出来たという発表をされていました。

薬剤の粘度により、正確な流量を確保出来ない点がデメリットでもある滴数制御方式。

コストはかかりませんが、薬剤の粘度とかメンド。

昔のJIS規格で定められていた輸液ポンプの精度±10%はひとつの指標ですが、看護師はこんなことを知りません(汗)。

勉強会や現場で根気よく広めていかないと、いつまで経っても輸液ポンプの評判が良くならないという(笑)。

原理

 

それではペリスタルティック方式のフィンガーポンプについて説明したいと思います。

図のように、輸液ポンプの中央に凹凸があります。

これがフィンガー部です。フィンガー部が回路をしごくことで輸液されます。

これにより、精度±10%の範囲ですが送液を行えます。

ただし、これはちゃんとフィンガー部やチューブガイドに装着した時の話。ちゃんと装着しないと、フリーフローやノーフローと呼ばれる現象が起きます。

また、輸液ポンプの破損等により、回路とフィンガー部が押さえられない場合も、ちゃんとした輸液が出来ません。

また、先述した専用回路でないとダメであること、装着する際に回路の形状が変わる位ピンとしてしまうとダメであることが注意点に挙げられます。

流量精度が担保出来なくなるだけでなく、アラームが正常に動作しなくなる可能性があります。

 

看護師さんは、結構な頻度で回路をピン!としてから装着しちゃうんですよねー。

フリーフロー・ノーフロー

 

現行の機種では、「フリーフロー」や「ノーフロー」に対する安全機構を備えている機種があるのですが、原理を知らないと何がダメなのかわからない。

輸液チューブが正しくセットされずに輸液を開始することで、フリーフローやノーフローが引き起こされます。

 

フリーフロー

大量輸液状態に陥り、薬剤の副作用などデメリットが非常に多い状態になります。

 

ノーフロー

輸液停止状態に陥り、意図した治療が継続出来ない状態になります。

対策は?

 

絶対的な対策としては「焦らない」こと。

これに尽きます。

 

回路を装着した後に、必ず滴下のあり/なしを確認しましょう。

 

フリーフローの防止

   輸液ポンプの「開始スイッチ」を押す前に滴下がないこと。

ノーフローの防止

   輸液ポンプを開始した後に滴下があること。

 

この2点を確認していきます。

  • 開始スイッチを押す前に滴下があればフリーフローに。
  • 開始スイッチを押したにも関わらず滴下がなければノーフローに。

 

それぞれの原理を知っていれば、観察する項目が見えてくると思います。

最後に

 

今回は輸液ポンプの分類と原理、フリーフロー・ノーフローについてお話をしました。

日常的に使用している医療機器になりますが、意外とインシデントが多いのも事実。使用頻度が高いからこそ、原点に返ることが重要だと考えます。

当院では日常点検や定期点検だけでなく、使用中点検にも力を入れています。

1か月に1度だけですが、医療安全と連携することでインシデント削減につなげています。

では、次のお話まで…。

 

勉強することを辞めたら、そこで終了ですよ。

どうか、日々の勉強は絶やさないで下さい。

 

これからも、よろしくお願いします。

クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)でした。

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自己紹介

swill

swill

臨床工学技士として、入職し早10数年。インプットは増えども、アウトプットは増えない。 20代30代に出来ることをやっとかないと、40歳以降が本当に怖い。 何でも自分のプラス材料になると考え日々奮闘中です。

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