キカイガキライ

中堅MEの戯れ言

NPPVのマスクフィッティングを覚え患者のQOL向上につなげる

time 2018/05/12

NPPVのマスクフィッティングを覚え患者のQOL向上につなげる

どうも、クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)です。

 

NPPVを使用するにあたって1番大事なのは、NPPVを使用することでどれだけ患者のアドヒアランスの向上を得られるかです。

アドヒアランス

病気に対する治療方法について、患者が十分に理解し、服用方法や薬の種類に十分に納得した上で実施、継続することを指す

※看護rooより引用。

どの治療にも言えますが、患者も十分に納得しなければ、最大限の治療効果は得られにくいです。

 

それはNPPVを使用する場合も同じ。

なぜ、こんなに風が来るマスクを、一日中しなくちゃいけないのか?息が出来ない!

 

その中で、マスクフィッティングの重要性は治療を継続する上で、非常に高いものだと考えます。

 

今回は、重要なNPPVのマスクフィッティングの基礎についてお話します。

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NPPV導入時

 

それでは、基本的なマスクフィッティングについて説明していきます。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

 

基本的には、在宅でも使用出来る様になっており、そんなに難しくはないマスクフィッティング。

患者が在宅に行かれるようになった頃には、ある程度の締め方や強さを習得しているかと思います。

 

NPPV導入当初は、この加減がわからない!顔の形により、サイズや種類も考慮しなくてはいけない…。

swill
見るところがいっぱいだ。

 

では、そんな時にどのように対応していけばよいのでしょうか?

声かけ

 

急性期で意識も朦朧としている患者に声かけなんて出来ない!なんて言われる方もいらっしゃるかと思います。

swill
私もそうでしたよ、早く開始したいからカパッと装着する!

 

でも、一人の研修医が丁寧に説明して導入すると、すごく受け入れがよかった。

ちゃんとした声かけ一つでここまで変わるとは…。それを経験した20代前半。

 

どんな治療法なのか、NPPVをすることのメリットデメリットなどを、要点をつまんで説明します。

ちゃんとした説明も大事だと学びました。

顔を見る

 

次に患者の顔を見ます。

顔がでかいのか、小さいのか。鼻の高さは?あごの大きさは?入れ歯は?

 

急性期ではほとんど口と鼻を覆うフルフェイスか、顔全体を覆うトータルフルフェイスを使用しています。

慢性期では、鼻のみのマスクもしくはフルフェイスを選択しています。

 

おおよそのサイズの目安が付いたら、マスクを患者の正面から当てていきます。

 

リークを出来るだけ少なくする為に、最も患者に合う最小のサイズでフィッティングをします。この時、患者と意思疎通が図れるなら、患者が継続出来そうなマスクにするのもいいかと思います。

swill
マスクはある意味死腔になるので、最小のサイズをしていきましょう!

 

マスクのサイズ

大きすぎるとリークが大きくなり不快感↑

小さすぎるときつく締めすぎて褥瘡になる可能性も。

ある程度のサイズが決まればフィッティングを始めていきます。

装着する

 

では本題のフィッティングです。

先ほど声かけが重要と言いました。

もう一度、実物のマスクを見せたり顔に当てたりし、患者にマスク装着の協力を促します。

この際、実際に顔を覆ってみてもいいのかもしれません。

swill
どんなものなのか知ってもらいましょう!

 

NPPVを実際に動かし、時間の猶予があるならばマスクからの送気を、まず手で実感してもらいます。

どれだけの風が来るのかわかってもらいます。

次にマスクを顔に装着していきます。

swill
最初に装着する時は、絶対にストラップで固定しないようにしましょう!

 

手で実感し、顔でも実感してもらう。これが今後の継続にとって必要だと考えています。

風にある程度慣れてもらったら、呼吸の仕方を説明します。

機械が送る風に合わせてゆっくり呼吸するように伝えます。

swill
なかなか呼吸が落ち着くことがないので、患者を励ましながらやりましょう!

 

やっぱり声かけが一番重要です。

マスクフィッティング

 

では実際にマスクフィッティングをしていきます。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

マスクと顔が平行になるよう、そっと顔に当てていきます。

 

次にストラップを締めていきます。

患者の真正面を見ながら、ストラップを締めていきます。

真正面でないと、どうしてもマスクが傾きフィッティングが上手くいきません。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

ある程度締めてた後は、横からマスクが顔と平行になっているのが崩れないように確認します。

 

顎の方のマスクが強く締められていると、目の方にリークした風が行きやすく目の乾燥や炎症にも繋がります。

目のあたりに風が来ていないか、患者への問いかけや手で確認してみましょう。

マスクによっては、マスクの高さを可変できる種類もありますので、状態を見ながら調整します。

swill
意外と目が乾くと言って、マスクを終了する方もいます。

 

顔とマスクが平行に出来なければ、顎方向からリークした風が出るように調整してみましょう。患者が拒否感を出さないように工夫を!

圧迫感・リーク量を確認

 

実際に装着した後は、患者に聞いてみます。

マスクが強く当たる場所はないか?痛くないか?などを聞いていきます。

 

また、実際にNPPVを作動させ、リーク量がどれだけあるのかを確認していきます。

数値で言うと、10-20/30/minを目安にします。

リークありきの治療法なので、ある程度のリークは機械の方が、勝手に補正してくれます。

これを看護師に説明することを忘れずに!

リークをしてはいけないという「強迫観念」があるので、看護師にも十分な説明をしていきましょう!

ストラップの締め方

 

マスクのストラップの締め方でよくあるのが、患者の後頭部方向に締めていくこと。

swill
これだと、どうしても強く締めすぎてしまいがちになります。

※帝人在宅医療の資料から抜粋。

おすすめするのが、後頭部方向ではなく、「横」に引っ張る。

横に引っ張ることで、締めすぎ防止や調整がしやすくなります。

患者にも聞きながら、ある程度の調整が出来たらどこまで締めたか、ストラップの位置を覚えておきます。

位置を覚えておきながら、ストラップを留めていきます。

swill
ストラップを留める際も、意外と締めすぎてしまいがちになるので、気を付けて!

 

ストラップを締めたら、患者の真正面から見てマスクがずれていないか、横から見て顔とマスクが平行になっているかを確認します。

褥瘡か見定めが必要

 

マスク装着後は、接触部に褥瘡が出来ていないか確認をしましょう。

よくあるのが、マスクをきつく締めすぎて褥瘡が出来てしまうパターン。

これだけは何とかして回避したい所です。

初期の頃は非常に見分けがしにくいので、マスクを外して30分以上経過しても皮膚が赤くなっていたら、圧迫による褥瘡の可能性があります。

褥瘡の可能性が見られたら、ストラップの調整や皮膚保護材の使用を検討します。

swill
褥瘡管理もMEの仕事ですよ!STOP褥瘡!

 

最後に

 

今回はNPPVのマスクフィッティングについてお話しました。

NPPVのマスクフィッティングは治療に関わる重要なファクターです。

声かけから導入までの流れが非常に大切です。MEとして、NPPVの継続に貢献していきましょう!

 

次回はNPPVの基本についてお話します。

※帝人在宅医療からの資料において、著作権などの問題がある場合は即刻消去します。

 

勉強することを辞めたら、そこで終了ですよ。

どうか、日々の勉強は絶やさないで下さい。

 

これからも、よろしくお願いします。

クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)でした。

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自己紹介

swill

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臨床工学技士として、入職し早10数年。インプットは増えども、アウトプットは増えない。 20代30代に出来ることをやっとかないと、40歳以降が本当に怖い。 何でも自分のプラス材料になると考え日々奮闘中です。

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