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中堅MEの戯れ言

ネーザルハイフロー療法の基礎を知る-1

time 2018/04/26

ネーザルハイフロー療法の基礎を知る-1

どうも、クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)です。

 

みなさん、ネーザルハイフローってご存知ですか?

ネーザルハイフローやハイフロセラピーなど、いろいろな呼ばれ方をしています。

論文や参考書によってさまざまな呼び方がされてますが、正式な呼び方は今現在ありません。

swill
現場では呼び方がバラバラなんです(汗)。

 

今回は、そのネーザルハイフローの基礎について考えていきたいと思います。

当ブログでは、ネーザルハイフローという呼称で統一させてもらいます。

swill
今回の記事は続き物ですよー。

 

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酸素療法のひとつ

 

今回のネーザルハイフローは、酸素療法のひとつなんです。酸素療法ということは「低流量システム」と「高流量システム」とに分けられますね?

低流量システムとは

代表的なものに、鼻カニューラや酸素マスクがあります。

吸入酸素濃度度はいくら高くしようと思っても60%前後が限界です。それも、患者の一回換気量が大きくなるほど吸入気の酸素濃度は低くなります。

なぜ低くなってしまうのかというと、息を吸う時に周辺の空気も同時に吸ってしまうため、酸素濃度が低くなってしまうからです。

その他に深呼吸などの呼吸パターンによって大きく変化します。このような場合は、安定した酸素濃度を供給することはできません。

高流量システムとは

代表的なものに、ベンチュリーマスクやネブライザー付ベンチュリー装置があります。

30L/min以上の高流量で酸素を投与することが出来るシステムです。患者の一回換気量や呼吸パターンに左右されず、設定した吸入酸素機度を供給することが出来ます。

正確な酸素濃度管理が必要な慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)や慢性呼吸不全患者などに適しています。

swill
この二つのシステムの違いをMEは必ず知っておきましょう!

 

ネーザルハイフローは、この中の「高流量システム」に相当します。

実際、成人で30L/minから60L/min程度の酸素を、経鼻で投与していきます。

リザーバーマスクじゃだめなの?

 

よく、高濃度の酸素を投与したい時に、低流量システムである「リザーバーマスク」が使われています。

リザーバーマスクは、60%以上の酸素濃度が必要なときに選択されており、バッグに貯めた酸素を一方向弁で吸入するため、高濃度の酸素を吸入することが可能です。

しかし

バッグが十分に膨らんでなければ、高濃度の酸素を吸入することが出来ません。

また、マスクと顔の隙間があったり、マスクと一方向弁との隙間から外気が流入したりするため、 十分な高濃度の吸入酸素濃度を得ることが出来ない可能性があります。

swill
リザーバーマスクも万能じゃないんだな…。

 

ネーザルハイフローとは?

 

それでは、ネーザルハイフローとは何なのか?

 

吸入酸素濃度は21~100%の間で設定可能で、吸入酸素濃度が設定通り供給することが出来ます。

鼻カニューラから、専用の酸素流量計・酸素ブレンダー・加温加湿器を使用することで、通常の酸素療法と違い、十分に加温加湿された酸素を投与することが可能です。

swill
ほー、安定して高流量の酸素設定通り投与出来るシステムなのか!

 

なぜ、設定通りの酸素濃度を供給出来るのか?

 

そもそも低流量システムの弱点として、酸素を吸いながら周りの空気も吸い込んでしまう為に、酸素が希釈されてしまう点が挙げられます。

ネーザルハイフローでは、患者の一回換気量を上回る酸素を投与する為に、設定通りの酸素濃度を供給出来るのです。

周囲の空気で希釈されないためには、一回の吸気流量を上回るガスが供給される必要がある。例えば呼吸数20回、一回換気量500ml で吸気呼気比1:2の状態であれば、1秒間で500 ml 吸気されることになり、それを上回るためには30L/minの流量が必要である。

じゃあ、高流量システムにすればいいのでは?と思いますが、吸入気の酸素濃度が100%までは上げられないんです。ネーザルハイフローのみが投与可能となります。

swill
酸素療法も患者の状態を診ていくことが必須なんですね!

 

最後に

 

今回はネーザルハイフローの基本についてについてお話ししました。

基本と言っても、どちらかと言えば「酸素療法のいろは」。

よく聞くのが、臨床工学技士は鼻カニューレや鼻マスクなんか普段触らないや、よく知らないなどを耳にします。

臨床工学技士こそ、酸素療法に精通すべきと考えています。

当院では、酸素療法が正しく使用されているのかを確認する目的で、院内ラウンドを実施しています。デバイスによって、病態によって適切なモノが使用されているのか、臨床工学技士が知っているからこそ、次に繋がることが多々あります。

今回のお話は続き物。

次回は、ネーザルハイフローについてもう少し掘り下げたいと思います。

 

勉強することを辞めたら、そこで終了ですよ。

どうか、日々の勉強は絶やさないで下さい。

 

これからも、よろしくお願いします。

クソキカイガキライMEブロガーswill(@me_swill)でした。

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自己紹介

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臨床工学技士として、入職し早10数年。インプットは増えども、アウトプットは増えない。 20代30代に出来ることをやっとかないと、40歳以降が本当に怖い。 何でも自分のプラス材料になると考え日々奮闘中です。

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